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spartoy(スパルトイ)

ABOUT SPARTOY

つくる力を、
暮らしていく力に。

プログラミングを学び、アプリをつくる。その力を活かして働き、暮らしていけるようになる。

スパルトイは、このつながりを八幡平で育てていく取り組みです。企業からの開発相談と、つくり手の作品や経験を結び、報酬を伴う実務と継続する仕事につなげることを目指しています。

暮らしたい場所で、専門性を活かせるように

地域の家々と緑が見える窓辺でPCを使う人の生成イメージ。
生成イメージ暮らしたい場所で、仕事をする

地元で暮らしたい。学んだことを仕事にしたい。自分のできることで、誰かの役に立ちたい。

その思いがあっても、実務経験や仕事の機会、生活を支える収入につながるまでには、いくつもの段階があります。作品を一つつくれたことと、依頼を受けて最後まで仕上げられることの間にも、積み重ねる経験が必要です。

学ぶための場は、以前よりずっと増えました。オンラインの教材、短期集中の合宿、AIを使った開発の手法。意欲があれば、地方に暮らしながらでも、アプリを一つつくり上げるところまでは進めるようになっています。

一方で、その先にある「仕事として任される経験」や「暮らしを支える収入」に進む道は、学ぶ場ほどには用意されていないと私たちは考えています。学んで、つくって、そこで止まってしまう。せっかく身につけた力が、別の分野の仕事の中で使われないまま過ぎていく。そうした状況を、少しでも変えたいと考えています。

専門性を活かせる仕事があることは、住む場所を選ぶうえでも大切な条件です。八幡平に暮らす人、戻りたい人が、仕事を理由にその選択をあきらめずに済むように。地域で経験を積み、収入を得る道を増やしていきたいと考えています。

八幡平の人口減少という課題に、仕事と収入の面から向き合う。それが、スパルトイを始める目的です。

企画者にとって、八幡平は第二故郷です。安比高原が育んできた冬のスポーツ文化や、海外からも人を迎える地域の魅力を、これからも大切にしたい。キャンプで学んだ力を仕事につなぎ、暮らしを支える選択肢を増やすために、この企画を始めました。

三つの「もう一歩」が重なっている

仕事が地域に生まれ、続いていくまでには、立場の違う三者それぞれに「もう一歩」が必要だと、私たちは考えています。

つくり手にとって

実務の経験がないと仕事を任されにくく、任されないと経験が積めない。作品はつくれても、それが「どこまで任せられる人なのか」を伝える材料になりにくい。学び終えたあと、確認やアドバイスを受けながら実際の仕事に関われる場も、多くはありません。

依頼する企業にとって

何を、どこまで、誰に任せられるのかが見えにくい。仕様が固まっていない段階では、相談先を選ぶこと自体が難しい。担当者が途中で抜けたときに、仕事が止まってしまうことも心配です。

仕事を受ける側にとって

相談が増えても、一人で実装まで抱えていると、次の相談に応えられません。かといって、経験の浅い人に任せるには、設計や確認、引き継ぎの仕組みが必要です。

この三つは、別々の問題に見えて、実はつながっています。任せる側が判断できる材料があり、担う側が経験を積める仕組みがあり、受ける側が仕事を分けて進められる。その条件がそろったときに、地域に仕事が生まれ、続いていくのだと考えています。スパルトイは、この三つを同時に少しずつ前に進めるための取り組みです。

仕事を受ける側からも、仕組みを考える

開発チームでノートPCの画面を確認する人たちの生成イメージ。
生成イメージつくる力を、仕事に変える

運営する株式会社ねこにまたたびには、企業から開発の相談が届いています。一方で、代表が実装まで一人で抱えると、仕事を進めることと、次の相談に応えることの両立が難しくなります。

既にある仕事を、複数の人で担える形にできないか。必要な設計や確認を行いながら、経験の浅いつくり手も実務を積めるようにできないか。

スパルトイは、受注する側のこうした経験も踏まえて、仕事を任せる条件と、担う人が経験を積める条件を整えていきます。

私たちが考えている仕事の分け方は、次のようなものです。相談の窓口と進行管理を担う人。要件を整理し、設計し、技術面を確認する人。合意した範囲を実装する人。そして、担当者が変わっても仕事を再開できるように、情報や権限を引き継ぐ人。一つの案件の中で、これらの役割をはっきりさせることで、経験の浅い人も、自分の担当範囲に責任を持って関われるようになります。

どの役割を誰が担うかは、案件ごとに確認します。体制が整っていないことを、整っているかのように約束はしません。役割と条件を合意してから進めることを、仕事を任せていただく前提にしています。

相談から納品までの進め方

画面の下書きとカードを使って作業範囲を整理する手元の生成イメージ。
生成イメージ何を、どこまでつくるか

企業の方からご相談をいただいてから、仕事を納めるまでの流れは、おおむね次のとおりです。

1. 困っていること・つくりたいものを伺う。仕様が決まっていなくてもかまいません。今の業務で困っていること、実現したいことから聞かせてください。

2. 内容と体制、範囲、費用を確認する。何をつくるのか、どこまでを今回の範囲にするのか。設計・技術確認・実装を誰が担うのか。費用と納期の目安。受入の条件。これらを、着手の前に確認します。

3. 条件を合意して着手し、途中の成果を共有する。完成まで黙って進めるのではなく、途中の成果を見ていただきながら進めます。コードや資料の置き場所、引き継ぐ人も、あらかじめ決めておきます。

4. 受入の条件に沿って確認し、納める。「つくり終えた」ことと、「依頼した方が受け入れた」ことは別のことです。完了と受入を分けて確認し、記録します。

5. 担当した内容を記録し、次につなげる。誰がどこを担当し、何が確認されたのか。掲載の許可をいただけた範囲で、次の判断材料になるように残します。

この流れは、ご相談の内容に合わせて調整します。相談を受け付けたことは、発注や契約の成立を意味するものではありません。

まず、つくったものと担当したことを伝える

ノートとPCを前に、事業者の話を聞く開発者の生成イメージ。
生成イメージ困りごとを聞くところから

現在のスパルトイでは、会員登録をしてメールアドレスを確認すると、プロフィールと作品を登録できます。作品では、解こうとした困りごと、実際に担当した範囲、使った技術、デモなどを紹介できます。初めて作品を公開するときは、運営が内容を確認してから公開します。

作品のページは、「どんな困りごとがあったのか」「どう解決したのか」「画面とデモ」「誰が、どこまでを担当したのか」「どんな確認を受けたのか」の順に並びます。技術の名前を並べるだけでは、依頼する側にとって判断の材料になりにくいからです。何のためにつくり、そのうちどこを自分が担ったのか。それを伝えることを大切にしています。

学習作品、自主制作、受託実績は区別して掲載します。授業や合宿で学びながらつくったもの、自分のアイデアでつくったもの、依頼を受けてつくったもの。どれも大切な経験ですが、同じものとしては扱いません。

レビューの記録がある作品では、誰が、いつ、どの範囲を確認したのかを伝えます。「レビュー済み」の表示は、担当者・確認日・確認した範囲がそろい、運営がその事実を確認した作品にだけ付けます。スパルタキャンプの卒業生であることも、運営が名簿などで確認した場合にだけ表示します。本人の申告だけでは表示しません。

会員は、自分のプロフィールのページを持てます。表示名や自己紹介、使っている技術、活動している地域、GitHubなどへのリンクと、公開した作品が、決まった形で並びます。メールアドレスや住んでいる場所は公開しません。

企業の方は、掲載作品を参考に、運営へ開発の相談ができます。対応範囲、設計・技術確認・実装の役割、費用、納期は、相談の内容に応じて確認します。

開発の相談は、八幡平市内の企業に限らず、市外・県外の企業からも受け付けています。

会員登録は、地域や卒業校を問いません。作品の公開は仕事に向けた入口の一つです。実務への参加や報酬は、案件ごとに条件を確認して決めていきます。

記録を分けて、事実を確かめる

スパルトイの仕組みの中で、私たちが特に大切にしているのが、起きたことを分けて記録することです。

作品が見られたこと、相談が来たこと、仕事を受けたこと、つくり終えたこと、依頼した方が受け入れたこと、そして実際に報酬が支払われたこと。これらは、似ているようで、すべて別の出来事です。相談が来ただけのものを実績として扱わない。完了しただけで、受け入れられたことにはしない。予定の報酬と、実際に支払った額を混ぜない。

運営の記録では、八幡平に住む人が実務に参加したときに、作業時点の居住地と、実際に支払った額を残すようにしています。地域にどれだけの仕事と収入が生まれたのかを、思い込みではなく記録から確かめるためです。

こうした記録は、公開するためのものではなく、まず私たち自身が判断を誤らないためのものです。相談者の情報や、支払った金額を、公開の作品ページに載せることはありません。

これから確かめていくこと

スパルトイは、始まったばかりの取り組みです。目指していることの多くは、まだ確かめている途中にあります。

作品と担当範囲を伝えることが、企業が仕事を任せる判断に本当に役立つのか。地域で実務を担う人が、経験を重ね、続けて仕事を受けられるようになるのか。報酬は、暮らしを支える収入につながっていくのか。仕事を分けて進める体制を、受ける側が無理なく続けられるのか。そして、こうした仕事と収入の積み重ねが、八幡平で暮らし続けたい人の選択を支えることにつながるのか。

どれも、一件の仕事や一度の支払いだけでは分かりません。小さな仕事から始めて、記録を重ね、うまくいかなかったことも含めて確かめていきます。人口減少への効果を、すでに上がったものとして語ることはしません。

組み合う積み木と、内側に灯る炎

小さな焚き火を囲んで話す人たちの生成イメージ。
生成イメージ焚き火を囲む、つながりの原点

スパルトイのシンボルは、組み合う積み木と、その内側に見える炎です。

積み木には、手を動かしてつくる楽しさと、人の力を組み合わせる思いを込めました。炎と交差する薪は、スパルタキャンプの焚き火のイメージを受け継いでいます。

積み木は、一つだけでは形になりません。いくつかを組み合わせたときに、はじめて何かを支えられる形になります。一人ひとりがつくったものや学んだことを持ち寄り、次の仕事へつなぐ。落ち着いた濃緑と、温かみのあるアイボリーで、その場を表しています。

運営は株式会社ねこにまたたびです。企業の「つくりたい」と、つくり手の「挑戦したい」を伺うところから始めます。

つくりたいものを相談する 作品と担当範囲を見てみる

記事中の写真はすべて生成イメージです。実在の人物・場所・催しを撮影したものではありません。